たいそうな表題になってしまいましたが、6月1日・2日と東松山カブスカウト隊の夏キャンプの下見に行ってきました。ことしの夏キャンプのテーマは「水」です。という訳で、「何処かの川の源流を探そう!」ということになりました。
場所は、埼玉県入間郡名栗村にある「入間川」の源流であります。「入間川」は、この名栗村の大持山にその源を発し、飯能をこえて、川越と川島町の境あたりで東松山を流れる越辺川(オッペガワ)と合流し、やがて荒川と大合流します。
名栗村は都心からわずか2時間(東松山からは約1時間)ほどの近場にありながら、驚くほどの自然が手付かずのまま残っておりびっくりしました。ぶなの原生林、渓流の山女、野生の動物達などなど・・です。
今回、我々は奥武蔵は名栗村にある民宿「西山荘」さんにお世話になることになりました。
本来のトレッキングコースとしては「西山荘」のある「名郷」から、水源〜うのたわ〜大持山〜妻坂峠〜名郷というコースが一般的なようなのですが、カブ隊下見ということで、名郷〜水源〜うのたわ〜名郷、というコースにとどめました。下記のイラストマップをご参照ください。
(このマップは西山荘さんのHPより拝借いたしました)
・本日の下見は名郷(西山荘)〜入間川基点〜入間川源流〜うのたわ、の往復コースであります。
←は西山荘新館、「笑美亭」とその若旦那さんであります。
庭にはきれいなお花がたくさんありました。(写真をクリックしてね)
途中がけの上にこんな祠がありました。どんな山の神様を祀ってあるのでしょうか?
あちこちに木苺の実がなっていました。
美味しかったですよ!
こんな物騒な看板もありました。
←で、ちょっと記念撮影
↓これが「入間川基点」の石碑です。
入間川基点から、もうしばらく歩くと登山コースの案内板が
あります。そこを左に曲がり橋をわたると、ここからが横倉
林道となります。で、小一時間ほどだらだらと舗装された林
道を登っていくわけですが、これはまぁたいしたことのないよく
ある林道です。
しかし、その横倉林道の終点からが登山道の始まりなんです
が、ここからが美しい。
杉や檜の植林地帯ではなく、ぶな・ならなどの原生林が始まり
ます。
いよいよ登山道の始まりです。
美しいぶなの原生林の中を沢沿いに上って行きます。
オトシブミのゆりかごが、いっぱい落ちていました。
若葉を器用に丸めて、その中に卵を生むのです。
マムシグサ
新緑がとてもまぶしかったであります。
ウツギ
マルバウツギ(たぶん?)
↓この湧き出ている水が入間川の源であります!
水源付近のブナ林で休憩です。
ブナの原生林の中を急な坂道が続きます。
かえる見つけました。
見事な擬態(変色)
ブナの原生林をぬけて、やっとウノタワ(鵜の田)に着きました。峠の上の広っぱです。
ここは不思議な空間です。いわゆる尾根のたわみなのですが、昔はここに沼があったそうです。
広い開けた場所があって、ちょっと草原のようになっています。
今は野生の鹿の寝床になっているようです。
四方から鹿の道がここに集まってきます。
きっと夜になるとみんな集まってくるのでしょうね。
鹿の足跡
鹿の糞
鹿が「かいーのかいーの」と言って体をこすり付けた跡。
毛が付いてます。
名栗で一番大きなぶなの木です。
木漏れ日がきれいな雑木林
ガクウツギの花
フタリシズカ
ウノタワはとっても素敵な場所でした。ブナ、ナラ、カエデ、カラマツなど、いろんな原生林が生えています。やっぱり杉や檜の植林では味わえない趣があります。
でも、ここまで登って来るのはちょっとたいへん。カブスカウトの諸君にはちょっとまだ早いかな?
サワグルミ
イタヤカエデ
ブナの若木
ブナの巨木
マンサク
???
ナラガシワ
アリジゴクの巣
クマシデ
スギ
ケヤキ??
オオモミジ
シダ
マムシグサ結実